ライダー達が自ら立ち上げた4Xレース「SupertMountainBikeX」通称「SMX」が関東に初上陸。
今回で4回目を迎えて認知度も上がってきたこの大会。今までは大阪/大泉・三重県/桑名とショートトラックコースを改良して行っていたが、栃木県パレ那須に舞台を移し、初の本格下り系4Xコースで開催された。
このパレ那須オフロードパークは普段はダウンヒルコースとして運営されており、今年からこのコース下部に4Xコースを新たに新設。
いままでのショートトラックコースで行う4XではBMXライダーの速さが目立ったが、このコースではダウンヒル系のライダーにも有利なポイントが多い。
○フロントブレーキをいかにうまく使えるか
BMXにはフロントブレーキないが、フロントブレーキを使ったハードなブレーキが必要
○石のある荒れた路面
整地されたBMXコースではなく、DHコースに近いので細いタイヤではなく2.1以上のブロックタイヤは必要。フロントDHタイヤ、リアクロカンタイヤの組み合わせが多かった。(ちなみにワタシはF:マキシス・ミニオン2.35 R:パナレーサー・トレイルブラスター2.1)
○曲がりくねったコースに轍
通常はバンクを使って気持ちよく走ってこれるコースなのだが、レースとなるとイン側を死守しなければならないのでライン取りがタイトとなり、小さな轍を使って向きを変えるダウンヒル的テクニックが必要。
ポイントは前半の1〜2コーナーを制するかだった。後半はテーブルトップを中心としたジャンプセクションで、なかなか抜き所がないので、スタートをふくめた前半が勝負所となった。
この大会の注目はなんと言っても初来日のDH世界ラインキング2位のサム・ヒル。4Xは専門ではないがランキングは7位。近い将来ワールドカップ頂点に立つであろうライダーの走りに誰しが注目した。
予選ではスタートゲートを使わないで1人で走るので、ライダーのスキルがそのままタイムに反映される。
ギャラリーを沸かせたのはDHライダーのmongoose/MX塚本選手だった。他のライダー達はコーナーでハードなブレーキングをしてリアをズリズリと流して走るライダーがほとんどなのだが、塚本選手は同じラインを通っているにもかかわらず、音のない超スムーズな走りで予選2位をゲット。ブレーキングとコーナーリングのテクニックはやはりピカイチ。ギャラリーからは大きな歓声があがった。(たしか当日入りなので走り込んでないはず?)
注目のサム・ヒルは最後に予選を走り余裕のトップタイム。DH世界ラインキング2位の走りは流石。
さて注目のプロクラス決勝に残ったのは栗瀬(TREK)、向原(クワハラバイクワークス)、高松(MX/Haro)、増田(un authorized products)と全員関西ライダー。(うーん、ガンバレ関東勢)
詳細は決勝のビデオがCSRのサイトに掲載されてますのでそちらでチェック。
DOWNHILL A GOGO大石さんのレポートはこちら。
スタートから栗瀬が飛び出し勝負所をきっちち抑えそのまま逃げ切り、チキンウイングの派手なパフォーマンスでゴール。桑名の第1戦に続き2連勝という快挙を達成。