2004年SMX最終戦が大阪・大泉緑地で開催された。
大泉は大阪堺市にある超BIGな公園内にあるBMXコース。普段はショートトラック用コースなのだが、4X向けに一部コースを改修されて行われた。具体的には2点。
○第1ストレート最後のダブルのセクションを左右に分け、そのまま第1バームの半分までコーステープで分かれており、インが必ずしも速くない絶妙なライン設定。
○第2バーム出口を絞り、バームを後半を使えなくしてあった。クイックでタイトなターンが必要となり、練習ではスリップダウンする選手が多く見られた。その絞ったバームのあとに3つのラインが選べるMTBならではの3つの選べるライン(小3連、小バーム+ダブル、中バーム+シングル)があり、これがまた難しいセクションでライダーを悩ませた。
どちらの変更点も走れば分かる難しさがあり、前回のパレ那須の時もよく考えられているなぁと感心させられたものだが、この辺りがライダー達が中心となって開催されるSMXならでの魅力だろう。
さて注目のプロクラス予選。地元有利と言われている中、関東で緑山を走る黒田選手(MX/HARO)が一人33秒という驚異的なタイムを叩きだす。派手なジャンプで魅せる地元勢が多い中、黒田はロールとレースジャンプで、スムーズで低く地面に吸い付くような走りでまとめてきた。実際、予選リザルトを見ると2位阪本(K2 Japan)〜11位の高松健二(HARO/MX)までは大阪勢だから、黒田の予選トップタイムは流石である。
エキスパートクラスには女子ダウンヒルの末政選手(TREK/Summy)が参加。男子顔負けの走りを披露。
スポーツクラスでは、高山裕次郎(TEAM FOXイージスAST)がエキスパートクラスでも1位、プロクラスでも見ても14位の驚異的な36秒代をだし皆を驚かせる。彼はこの前週、茨城で開催された「全日本BMX東日本選手権」14〜16歳クラスで優勝している実力派ライダーだ。(来年は昇格するそうですよ)
プロクラスの決勝トーナメントに残ったのは、予選トップタイムの黒田(HARO/MX)、全ヒートオール1位の阪本(K2 Japan)、地元の維持を見せる土井(UN authorize)、この中では唯一前回のパレ那須で決勝に残った増田(UN authorize)と誰が勝ってもまったくおかしくない4人。
大勢の観衆が見守る中、緊張のスタート。黒田が痛恨のスタートミスで出遅れ、阪本が飛び出す。第1バームで2位を走行中の土井が転倒。それに増田と黒田が巻き込まれてしまう。1人抜け出した阪本はそのまま余裕のゴール。2位以下は転倒から立ち上がった順に土井、増田、黒田となった。
今回はスモールファイナル(5位〜8位決定戦)も行われた。メンバーは、栗瀬、高松、三浦、向原というなんとも面白そうな4人。こちらは優勝争いではないからなのか?リラックスした雰囲気で、栗瀬のジャンプ中の投げキッス?も飛び出し、観客を多いに沸かせてくれた。
これで2年目を終えたSMX。間違いなく最近のここ最近の「4Xシーン」を盛り上げてきた大会といえるだろう。
来年は3年目でますますのパワーアップが期待される。
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観戦も楽しいけど「ファーストタイマークラス」はホントに誰でも参加できるから、やるしかないですよ。きっとハマること間違いなし!