前日金曜日の夜に降った雨が心配されたものの、ポカポカ陽気の好天に恵まれ、午前中の段階でコースはセミウェットからドライへと好転。絶好のコンディションの中行われた男子DHエリート予選では、昨年度チャンピオンの安達靖選手(Team Ikuzawa)が3:18.356のトップタイム。2位には亮先生こと内嶋亮選手(Team G Cross Honda)が3:20.985で続き、昨年に引き続き2人の熱い戦いを予感させる結果となった。
また今年からエリート昇格を果たしたアカモン選手(CSR小川輪業)は自己ベストを更新するも、惜しくも予選通過ならず。第2戦以降はニューマシーンを投入予定&研究室が小川輪業間近になることもあり、今後のさらなる活躍に期待しまくりである。
予選上位30人にて行われるDH決勝。1番手スタートの伊藤雅人選手(MTB Magazine)が3:35.796を記録。予選よりも約3秒早い伊藤選手のタイムが、今後の高レベルの戦いを予感させる。
次々に好記録が電光掲示板に映し出される中、21番手スタートの井手川直樹選手(Team G Cross Honda)がゴールした瞬間、会場が歓声に包まれた。それまでのトップタイムよりも約8秒早く、しかも予選のトップタイムを2.7秒上回る3:15.632。
「やはりHONDAか!」そんな声が会場のあちらこちらで聞こえる中、続々と選手がゴールするも井手川選手の記録を上回る事ができない。ゴール地点の約10秒前に設けられたチェックポイントを通過した瞬間からタイムが刻まれる電光掲示板を観客が見つめる中、27番手スタートの向原健司選手(クワハラバイクワークス)のタイム計測表示が3:06からカウントを始める。が、惜しくも井手川選手を捕らえることができず3:17.318。続く丸山由紀夫選手(MOM&POP'S)も3:18.322と届かず。
そして、いよいよ内嶋選手・安達選手を残すのみ。まずゴールに飛び込んで来たのは内嶋選手。しかしタイムは3:18.486。HONDAのWebサイトにレポートがあるがコース前半で痛恨の転倒を喫してしまった模様。会場内にも思わずため息がこぼれる。が、次の瞬間、ため息が驚きとともに歓声に変わる。安達選手の電光掲示表示が、なんと2:58から開始されたのだ。一瞬目を疑うようなタイム表示を見守るなら、全力でゴールした安達選手のタイムは、それまでぶっちぎりのタイムであった井手川選手のタイムを8.6秒以上縮める3:06.988。最後の最後での逆転劇に、観客からは歓声と拍手が自然に巻き起こったのだった。
レース結果
- 安達 靖 選手 (Team Ikuzawa)
- 井手川 直樹 選手 (Team G Cross Honda)
- 向原 健司 選手 (クワハラバイクワークス)
- 丸山 由紀夫 選手 (MOM&POP'S)
- 内嶋 亮 選手 (Team G Cross Honda)
- 鍋島 健一 選手
- 丸山 弘起 選手 (MAXXIS/Cannondale)
- 永田 準也 選手 (AYEL KAMIKAZE/マーシュ)
- 柴田 幸治 選手 (A&F SANTACRUZ)
- 河合 良紀 選手 カントリーナッツ
表彰式での「今回は完敗です。しかし、次は安達選手に”負けました”と言わせます」という井手川選手のコメントが印象に残る中、箱館山でのダウンヒル開幕戦は幕を閉じた。次戦は6月3日~5日にかけて、長野県富士見パノラマスキー場にて開催される。ご都合のつく方は観戦してみてはいかが。
コメント (1)
自分的には隼也の8位が一番たまげた!すごいなぁ~
投稿者: CSRきむら | 2005年4月26日 22:52
日時: 2005年4月26日 22:52