梅雨の晴れ間、湿度80%を超える蒸し暑い中、JOSF6月定期戦が行われた。
今日の緑山スタジオは、番組セット準備のためコンクリート駐車場部分がクローズされており、コース前のテント村はかなりの密集状態。早朝からの蒸し暑い天気と、選手・ギャラリーの熱気、炊き出しの準備などが相まって、むせ返るような有り様である。そのせいか、繰り広げられたレースも、番狂わせあり激しい転倒ありの熱い戦いとなった。
BMXエリート。1ヒート目、三瓶将廣選手が目の覚めるようなスタートから先頭を走り1位となるが、観客を沸かせたのは黒田淳選手の追い上げ。スタートで大きく出遅れたものの、第2ストレートから第3ストレートにかけて凄まじいパフォーマンスを見せつけ、マサに次いで2位でゴール。
続く第2ヒートでもマサが先行する。クロジュンはマサのインを取るべく第2ストレートエンドのダブルで大トランスファーするが、着地時に大きな金属音とともに転倒、フォークのコラムを折る大クラッシュとなる。総合ではパーフェクトウィンのマサが優勝、2位には1・2ヒートとも安定した走りを見せた高山一成選手が、3位にはアメリカ武者修行から帰国したばかりの澁谷堅選手がそれぞれ入賞。
毎回小学生とは思えないレベルの高い攻防が繰り広げられるジュニアクラス。予選は振るわなかったものの地力で勝る吉井康平選手が優勝。第4ストレートの猛追で観客を沸かせた九島勇気選手が2位に、渡米以来レベルアップの著しい並木朱梨選手が3位に入賞した。
未来のエリートがひしめくミドルクラス。序盤は松下航選手と市山襄選手のデッドヒートとなる。が、2人の激しい攻防に第3ストレートで割り込んだ三瓶貴公選手が、得意の派手なジャンプを封印した見事なこなしで市山選手を抜き去り、逃げ切った松下選手に次いで2位でゴール。市山選手は3位。途中第2ストレートで並木匠選手が激しく転倒したものの大事には至らず、無事完走した。
14オーバーBには悩める高校生コダカが参戦。善戦するも勝負を賭けた第3バームで転倒。レースを制したのは予選から安定した実力を発揮した嘉数選手@100T。転倒をうまく回避した小寺選手@クロスライドが3位入賞を果たす健闘を見せた。
エリートに次ぐレベルの高さと、上位陣の実力拮抗から、今最も熱い14オーバーAクラス。可瀬諒選手・高山祐次郎選手の激しい競り合いの隙をついた松下巽選手が、第2バームで2人をかわして優勝。かわされた可瀬・高山両選手は、お互い譲れない競り合いの結果、第4ストレートで激しく接触転倒。2?3位には、それぞれ権田悠人選手、生方朗選手が入賞した。
BMX30オーバーはYo86@MTBSTYLEが初の決勝進出、6位入賞を果たす。(表彰台は2位の畠山選手以外お名前わからず・・・申し訳ありません)
マスターズクラス優勝は、他を寄せ付けない強さを見せた井手法久選手。ゴールライン付近で大転倒するハプニングもあったが、第2ストレートのテーブルを飛び切るなど若い連中に全く引けをとらない走りを見せる。2?3位にはそれぞれ藤原信彦選手・宮城力選手の表彰台常連組が入賞。
MTBノービスBでは、市山襄・九島勇気の小学生ライダーが抜きん出た走りを見せ、それぞれ1・2位を獲得。3位にはBMX14オーバーBとダブル表彰台となる小寺選手。
設立以来レベルの向上がめざましいMTB-NB30。相変わらず実力拮抗したレースを制したのは、ファンキーないでたちでギャラリーを沸かせた岩橋剛選手。岩橋選手は乗機も古いOTAKEと玄人好みで注目されていたライダー。
大幅にエントリーが増え、毎回準決勝が当たり前になったMTBノービスA。上位陣の実力が接近しているだけになかなかエキスパート昇格が決まらないという激戦区だが、今月の覇者は宮本祐太郎選手。第1ストレートで勝利を確信するほどの見事な走りで優勝した。2位には珍しくレースジャージで気合の入った池田選手、3位は2月の優勝以来表彰台から遠ざかっていた内ヶ島雄吾選手。
MTBエキスパートクラス。序盤はスタートも安定し本来の実力を発揮し始めた渡辺勇大選手が、実力No1の福富哲也選手を追う展開。レースが動いたのは第2バーム、渡辺濃選手が持ち前の鬼コギと華麗なバームさばきで渡辺(勇)選手をかわして2位に浮上、そのまま福富選手に次いでゴール。3位には第4ストレート脅威の末足で渡辺(勇)選手を抜き去った高山一成選手が入った。
先月の願いが通じたのか、梅雨のさなか好天に恵まれた本レース、これからの暑く、熱い季節を予感させる戦いだった。
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JOSF 緑山定期戦(6月)
2005年6月19日(日)緑山スタジオシティBMXコース
2003年の10月に参戦を始めて以来1年8ヵ月、初決勝進出!(おいおいオチから書くのかよ。でも…