昨年の初参加で、すっかり王滝SDAの魅力にハマってしまい、今年も参加することに。元々はエントリーだけして不参加の予定だったけど、急遽予定が変わり、出場を決意したのがなんとレースの10日前!
今年はほとんど自転車に乗れて無くて、半年の間に2回ほど乗ったのみ。体力的に不安もあったのだが、ダメモトで駆け込み練習をして、無謀にも挑戦を決意した。
練習不足は仕方ないので、その分、身体のコンディション作りと、当日の体力回復(ドーピング!?)をいろいろ考えることに。
昨年は、オールマウンテンブーム!?もあり、1台で何でもやったる!と妙に張り切っており、6インチブラザーズということで、うっちーさん・ノマド、ワタシ・モーメントで参加した。
実際走ってみの感想は、正直バイクは少しでも軽いほうがいい・・・と痛感した面もあるのだが、皆が苦労する荒れた下りは、休憩できるくらい余裕があったので、今年もやっぱり、6インチモーメントで参加することに。
ちなみに、うっちーさんは昨年の教訓を生かし!?ETS-Xで出場。(ずるい!・笑)
今年の宿泊先は「ぷちはうすSEOTO」さん。王滝組のために4時には朝食を用意してくれた!(すばらしい!)
5時すぎに会場入り。バイクをおろし、スタート位置に並べる。100kmクラスは760名近い参加者のため、こんな時間だと、スタートゲートは遙か彼方だが気にしない。
6時「ホォォォォーン」とスタートの合図。最初は無理せずウォーミングアップランを続けるが、なかなかエンジンがかからない。やっと足が回るようになったのは、10km付近だった。
昨年は前半で食べ慣れないサプリメント系をとりすぎて、腹痛でバイクをしばらく押すハメになったので、今年はCP1までは、刺激物は少なめにゼリー系を中心に摂取。
やっと最初の登りを終え、待望の下り。ハードテイルの人からみたら、完璧にダウンヒルバイクのモーメントで先を急ぐ。
6インチもあると、ライン取りがかなり自由なので「楽しい」と心底思う。登りで抜かれた分を一気に挽回できるので、精神的なダメージもここで回復!?
鈴木雷太さんいわく「トップ集団の選手でも、ハンドルに力が入りすぎ、もっと緩く握らないと」だそうです。ダウンヒルの場合だが、富士見Aのガレ場など石がゴロゴロしているところでは、ハンドルは軽く添えて、Fフォークに仕事をさせて、石にはじかれて多少の思った通りにラインにならくても気にしないというのが基本なので、王滝でもそういうことなのでしょう。
あとは、石にのった場合は、抜重を忘れずにといったことも言ってました。
2つめの下りを終え、大きな石がゴロゴロ転がった荒れた路面と崖をみて、あぁ王滝にまた来たなぁと、なんだかしみじみ。
マイペース走行は続き、下りで5人抜いて、登りで10人抜かれるといった感じで、CP1に到着。初参加のCOKYさんが待っていてくれた。ハードテイル+Vブレーキで参加だが、やっぱりキツイらしい。せめてディスクだけでもないと王滝はしんどいですよね。
CP1(35.7km)では、カーボンショッツ、パワージェルを小ボトルに作り、トップチューブバック(TOPEAKトライバッグ)にいれる。このバックは、王滝ではかなりの装着率で、走りながらの補給には欠かせない1品。
CP2(66.6km)に向けて出発するが、膝・腰・肩に違和感を感じるようになってきた。直前の練習では、山に行く時間もなかったので、ほぼ平地のみで、斜度のある道をほとんど走ってないのがいけなかったのでしょう。やっぱり山を走っておかないとダメですね。。。
次第に腰の痛みが増し、乗り続けるのが辛くなりバイクを降りてストレッチをしたりするが、良くなる気配がない。もうダメかぁと暗い気持ちになったのだが、鞄の中に「KOOL’N FIT」(黄色)を入れてるのを思い出した。ワラをもすがる気持ちで、スプレーすると、なんと痛みが和らぐじゃありませんか!ホントに魔法のように痛みが和らぎます。コレ幸いと、周りの目も気にせず、ズボンも脱いで(笑)太ももから肩から気になるところに全身スプレー。ホントに生き返りました。もちろん、効果はそんなに長くは続かないので、定期的にスプレーすることで、なんとか誤魔化しながら走ることがきました。
ただ、このスプレー筋肉の痛みには効くのですが、関節には当然ながら効かないようで、膝の痛みがピークに。力を入れることができず、登りは、ほぼインナーローでしか回すことしかできなくなり、ずるずるとペースを落とす。
無限坂と呼ばれるCP2手前の長い登りをやっとの思いでクリア。CP2で、楽しみにしていたジャムパンを食べる。気分は遠足だ(笑)。去年は、このあたりで、おなかが空いて、サプリ系ではない普通の食べ物が食べたくなったので今年は用意してきたがやはり正解。走る前に雑誌のロングライド特集を読みあさったのだが、あんパン、ジャムパンはOKだが、クリームパンはよくないらしい。栄養補給も奥が深い。
冷たい王滝の天然水で、顔を洗い、アミノバイタルを摂取し、ちょっと生き返る。ここでは、仲間内のCoky、24d、SAMの4人が揃う。みんな初参加なのに頑張るなぁ。
一息ついた所で、皆より一足先にCP3(81.5km)を目指す。今年は全般的に、結構路面が荒れている。去年は登りも、フロントフォークは、6インチ(145mm)のまま、セコセコ登っていたのだが、今年は路面が荒れているせいか、ハンドルがふらつく。
今回は、マニトウNIXONのITアジャストの機能を使って、ストロークを調整して80mmくらいに。この仕組みは無段階にストロークが調整できて、良くできてはいるのだが、元に戻す際には無負荷の状態にしないといけないため、走りながらだとウィリーでもするしかない(笑)。しかたなく、毎回登りが終わると一端止まってストローク調整をするのだが、これが集中力がとぎれてしまいペースダウンにつながってしまう。来年は走りながらストロークを変えられるモデルにしたいなぁ。
ひたすら登り続け、6.5kmのダウンヒル。ここからは完璧に休憩モード。サドルを太ももに挟み後ろ加重で、重力にまかせて走る。心底フルサスで良かったと思う瞬間ではある。やっとの思いで、CP3に到着。
時間は全然気にしてなかったんだけど、この時点でCP3のタイムアップまで残り30分を切っていた。みんなが間に合うのか気になる。っていうか、タイムアップがあることすら教えてなかった気がする(汗)
CP3では「トップテン」投入。すげー濃い味。なんとなくパワーアップした気になりゴールを目指す。CP3から先の登りがこれまた辛い。距離にしたら6kmほどだと思うのだが、ゴールが近いから、コーナーを曲がるたびに「これで終わりか!?」と期待して先を見るのだが、まだまだ続く登りを見て、ガックリきてしまう。
「もう終わりもう終わり」と念仏のように唱えひたすらインナーローで漕ぐ。すると待ちに待った最後のダウンヒル区間がやってきた!最後の力を振りしぼり約8.5km、膝をいたわりながら漕ぐ。
あぁ下界だぁぁっぁ!!!やっと見えた。待ちに待ったゴール。
タイムは、昨年よりも10分くらい遅く、ギリギリ8時間代くらい。昨年のタイムを更新できなかったのは残念だけど、準備不足を考えれば合格点かもしれない。
途中、辛くなってくると「もう来年はでないぞ!、次回は42kmでいいかな」とか弱気なことが頭を過ぎったが、ゴールするともうすでに来年のことを考えている自分に気付く。これこそ皆をひきつける王滝の魅力なんだろうなぁ。
たぶん、王滝100Kmはジジイになっても走ってると思う今日この頃でした。
■関連リンク
セルフディスカバリーアドベンチャー(SDA)
http://www.powersports.co.jp/sda/
■フォトギャラリー
○スタートは遙か彼方・・・。
○CP1手前、最初に王滝にきたなぁと感じる風景。
○ハンドル周り。LiLiSukeさんの地図には毎年助けられてます。
○唯一の平地区間。湖の周りを走るのだが、これがまた不思議な風景で幻想的。
○頑張って登ると王滝のすばらしい大自然が迎えてくれる。皆それぞれお気に入りの風景スポットがあるようです。
○CP2からみえる、風景。「あそこまで登るの・・・」とイヤになります。
○もっていった補給食達。カーボンショッツとパワージェルは全部で8本つかったかな。飲み物は背中に「Citric アミノプロ500」で、ボトルに水。
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