紅葉を見るだけでなく、実際にその山の中を走り内側から紅葉を楽しむことができるのはMTBの魅力の1つだと思う。
長野の山はちょうどピークを過ぎたくらいで、落ち葉ザクザク、フワフワの状態でMTBで走るには最高のコンディションだ。
これは雪山でパウダーを味わう感覚に近いかもしれない。黄金の絨毯の上をザクザクと音を立て、ときおりフワット舞い上がる落ち葉は、贅沢この上ない時間でもある。
が!
こんな話は、もちろん晴れていればこそ。この日は全国的に雨の予報・・・。ただ長野エリアは奇跡的に曇りの予報だったので、それを信じて一路長野へ。ポールさんのフリーライドアドベンチャーズツアーに参加して、紅葉の長野の上級トレイルに挑戦です。今回のメンバーは、COKY、ツギ、うっちー、ワタシの4名+ドイツ人のPさん。某車メーカーのエンジニアらしく面白い話をいろいろ聞かせてもらった。
現地につくと、傘がなくてもなんとか気にならないレベルでギリギリセーフ・・かな!?といった感じ。ポールの「ダイジョウブ、モンダイナイヨ、イイカンジジャナーイ(口癖・笑)」という言葉を信じて、小雨の中現地へ。
登りのアプローチでも小雨が止まず(しかも寒い)若干あきらめモードだったけど、山の中は木々が傘になって、落ち葉がしめっている状態で、葉っぱは滑るが、ふかふかの葉っぱのおかげで路面へのインパクトも低そうだ。
濡れた落ち葉は下りではスリッピーでブレーキコントロールがかなりシビア。ほんのちょっとでも気を抜くと、すぐに転倒。この日はポールとテクニシャンCOKYさん以外はめっちゃ転けまくり。ただフカフカの落ち葉のおかげで転んでも痛くないんですよね。
面白かったのは、全走者と同じラインを通ろうすると、走った後で葉っぱがよけられ地面が見えると、ステン!と簡単に転ぶので、1人1ラインというような状態で、これが岩とか木があったりするとラインがなくなり、前2人はそのままいって、後ろ3人は連続して、パタパタと転けてしまうことがあって、皆で大笑いだった。
フカフカの落ち葉は楽しいけど、岩や切り株などの隠れキャラ隠れてしまい、ドキドキしながらのライド。こういう時に路面状態を詳しく知っているガイドがいると安心だ。時には全走者がぶつかった石とかが前からゴロゴロ転がってきて、それを避けながらのライドは、さながらインディージョーンズの気分かも?
ガイドのポールは、スリッピーな路面で怪我をしないように、危ないところは迂回してうまくトレイルを繋げてくれた。こういった経験と勘は、さすがだなぁと思う。
この日はちょっと贅沢をさせてもらって、車が3台あったので、山頂まで3回車で運んで、登りはほとんどナシの極楽ダウンヒルライドとなった。1800mクラスの山を3回も下りたので、皆、大満足のライドだった。
○フォトギャラリー
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この日はワタシはIntense6.6&フラットベダルで走ったけど、こういう滑りやすい路面では、スピードも抑えられるのでバイクの性能の差が少ないなぁと感じる。
COKYさんはハードテイルクロモリの「DEKERF Implant」に乗るが「日本の山ではベストマッチ!」とコメントしていた。
これは、日本の里山事情だと、オールマウンテンの5-6インチを使い切れる山が少ない。しかしハードテイルだと、普段走っている小さな山でも難しく感じるから、より楽しむことができるという考え方だ。素材はクロモリでソフトな乗り心地を狙い。ポジションはXCバイクではなく、小さめでゆとりがあるバイクで走ることにより、下りやセクションを積極的にバイクを操ることを楽しむスタイルで、走る姿が印象的だった。
AM車を(なぜか)2台所有しているワタシとは真逆のスタイルではあるが、こういうスタイルも面白いなぁと思う。ただ、これはCOKYさんがテクニックがあるからこそというのもある。(なにせ、SPDをつけながらダニエルできちゃうくらいのでCOKYさんだから)
どっちがいいとかはヤボな話で、どっちもアリなのがMTBなのだと思う。
ちなみに、このジャンルのハードテイルの選択肢は実はかなり狭い。「オールマウンテン系クロモリハードテイル」といったジャンルになるだろうか。130mmくらいのフォークをつけて、ステムは50〜70mm。クロモリで身体への負担を少しでも減らし、ソフトな乗り心地を楽しむ。レースや登りを頑張る楽しみには向かないけど、シートをあげれば登りもOK、たまには4Xやショートトラックもできちゃう!といったイメージだろうか。
「DEKERF Implant」「CHROMAG SAKURA、SAMURAI」辺りがビンゴになるけど、どちらも20万クラス。あとは「DMR TrailStarLT」か、未発売の「OTAKE TrailHead 2」あたりでしょうか。もう手に入りませんが、クロニックのGEOも同ジャンルになるけど、これは静岡の「LIFE」さんが次期バージョンを開発中らしいです。
この辺のエントリーはもう少し思うところ有るので、また書きます。
○アクションカムATC2Kで動画です。霧がすごかったので若干見難いかも。このカメラやっぱり面白い。観賞用に撮るにはアングルが1つしか撮れないのでイマイチですが、内輪ウケする映像が撮れるカメラですね。
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